山姥日記

富士山とお向かいに棲むオバちゃん

7月の読書記録

読んだ本の数:8
読んだページ数:2707


藍の満干藍の満干感想
上質な作品群だった。作者は60代で亡くなられたとか。60代と言えば、まだ若い。お若い方々から見れば、ババアかと思われるとは思う。が、60代のババアから見ると、惜しい、若いと思うのだ。老境には至るには、この先何十年生きればいいのかと溜息も出る。が、もうひと踏ん張り感性を研ぎ澄ますぞと意気込んでみたり。懊悩。穏やかな作品に出会ってよかったと思う。
読了日:07月05日 著者:稲葉 真弓

 


俳句的生活 (中公新書)俳句的生活 (中公新書)感想
苦悩懊悩(かなり大袈裟)は続く・・・
読了日:07月14日 著者:長谷川 櫂

 

 

 


猫君猫君感想
4年位前、我が家のにゃんこのモモちゃんに「あと2年頑張ってね」と言っていたのに18歳で逝ってしまった。大往生ではあったけれど、猫又になるところを見たかった。心底、そう思っていた。この本を読んで、モモちゃんが猫又になれなかったのを、本当に残念に思う。けれど、う~~ん・・・。「しゃばけ」シリーズにはチョットかなわないかな。面白かったけど!
読了日:07月16日 著者:畠中 恵

 


縄紋縄紋感想
「殺人鬼フジコの衝動」の作者だったのか。なんか、いやになって読むのをやめてしまった本だった「殺人鬼フジコの衝動」は。「縄紋」は読了。イヤミスと言うほどでもなかった。マロンちゃんが怖いよね。(って、誰に同意を求めているんだろう)蘊蓄もたっぷりで「QEDシリーズ」大好きなので、楽しかった感さえある。梅雨が長いなぁ。
読了日:07月17日 著者:真梨 幸子

 


「赤毛のアン」に学ぶ幸福になる方法 (講談社文庫)「赤毛のアン」に学ぶ幸福になる方法 (講談社文庫)感想
友に遅れること半世紀(以上)「赤毛のアン」を読むことにした。「秘密の花園」派だったのにだ。小学校の図書館で「赤毛のアン」を手にしたときの拒否感を今でも覚えている。劣等感の塊だったワタシはアンの容姿に関する劣等感が居た堪れなかったのではないかと、この本を読んで思い当たった。「赤毛のアン」を読むには手引きが必要だった。この本の大部分は、ワタシに「赤毛のアン」を読ませることに大成功だったが、後半は茂木健一郎氏より年長のワタシにとっては、いらぬものだ。
読了日:07月20日 著者:茂木 健一郎

 


赤毛のアン (文春文庫)赤毛のアン (文春文庫)感想
再読だが、以前読んだのは半世紀以上前。子供だったワタシは、アンのテンションについていけず、また、大仰な物言いが嫌いだった。さて、今回。読んでいるワタシはマリラより年長で、マリラの心の変遷が美しく思われた。この美しさは母性とだけ言いきっていいのだろうか。ヒトを愛することの美しさだと思う。周りのオバサンたちも夫々自分の生きてきた常識をアンによって覆されてはいるが、寛容の精神を学ぶ。アンは愛されたのだ。なるほどねと思う。一冊の本を年を経て読むとはこういう事だったのか。

マシューのような人を知っている。父方の叔父たちだ。必要以上のことは言わないが、ワタシが海辺の父の実家に行くと静かに微笑んでくれた。なんかね、いろいろと考えちゃった。次のアンを読むか、または読まないか。少し考えよう
読了日:07月23日 著者:L.M. モンゴメリ

 


鬼棲むところ 知らぬ火文庫鬼棲むところ 知らぬ火文庫感想
どこかで読んだなと思ったら「今昔物語」。『鬼』は今も息衝いている。一番怖いのがニンゲンだという事。お能で観ると幽玄だけど、活字は怖さが脳内を駆け巡る。が、あんまり怖くなかった。
読了日:07月25日 著者:朱川 湊人

 


春の小夜春の小夜感想
赤毛のアン」の訳者がどんな小説を書くのかという、下品な下心がなかったとは言えない。難しい言葉もなく、大きな事件があるわけでもない。そこがいい。読み終わって満足感が心の奥底からふつふつと、でも静かに湧き上がってくる。そういう本だ。心の平静が保てる。五編ともだ。作者松本侑子さんと言う人は、静かな心の持ち主かなぁと・・・妄想中。
読了日:07月27日 著者:松本 侑子

読書メーター

 

 

 

 

 

赤毛のアン

続編も手元にある。

中学生だったワタシに、この本は合わなかった。

今は、どうだろう。

 

 

藍の満干

上質だった。

稲葉真弓と言う人は、この世にはもういない。

出会うのが遅かったと、残念に思う。

 

 

忙しい(そうでもない、世の中のヒトから見れば暇なババアだ)のに

よく読んだなと思う。

 

梅雨が明けて、青空を見上げる。

ぽこぽこと雲が流れている。

富士山を見れば雲の峰の中だ。

 

時々、この入道雲を見て「龍の巣」を思う。

ジブリを語りだすと、いくら字数があっても足りなくなるので

やめておこう。

 

 

暑い!

 

 

みなさま

ご自愛くださいませませ。