山姥日記

富士山とお向かいに棲むオバちゃん

2020年12月の読書記録

読んだ本の数:6
読んだページ数:1899


この本を盗む者はこの本を盗む者は感想
梨木香歩の「炉辺の風おと」の途中で読んでみた。止められないとまらないで、一気呵成に読了。奇想天外な顛末だけど、大変美味しゅうございました。帯を書いた登美彦氏にお礼を言おう(届かないけど)。
読了日:12月02日 著者:深緑 野分
 

炉辺の風おと炉辺の風おと感想
優しく厳しいいつもの梨木さんと思って読み進めると、過激になっていった。今現在進行中のコロナ禍に対する怒りをやんわりとではなくストレートに述べておられる。おっしゃる通りだと思う。また、お父上の亡くなられた時のことは脳内を映像が駆け巡り、のちに後悔もあると書かれているが、お父上は幸せていらっしゃったのではないかと思ったりもした。梨木さんのエッセーは早読みのワタシとしては時間がかかる。いつものことだけど、不思議だ。
読了日:12月11日 著者:梨木 香歩
 

高天原──厩戸皇子の神話 (単行本)高天原──厩戸皇子の神話 (単行本)感想
蘇我の娘の古事記」より前のお話。(順番間違えた?)厩戸皇子が神話を作っていく。やっぱり歴史は勝者のものだ。しかし、厩戸の一族も蘇我氏も滅びていく。栄枯衰勢だなぁと感慨深い。最後、姉妹の感情の戦いの凄まじさが数行で描かれる。「これで終わるの?」と恐ろしくもある。市井のヒトでよかったと思ったわ。
読了日:12月20日 著者:周防 柳
 

旅猫リポート (講談社文庫)旅猫リポート (講談社文庫)感想
反則技の本。ダメだよ、こんなに優しくて哀しい話は。暮れの忙しい(そうでもないけど)時に読んではいけない本だ。最後はこうなるんだろうなって、早い段階で想像はつくんだけど、裏切らずに哀しく優しい。死期が近づくとニャンコもワンコもにおいが変わる。それは確かだけど、ヒトもそうなのか。そうかもしれない。縁あって我が家の仔になったニャンコやワンコたちは竹藪の手前のオリーブの木の下に、みんな揃って眠っている。今夜はあの仔たちのことを思いながら眠ろう。
読了日:12月27日 著者:有川 浩
 

天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫nex)天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫nex)感想
師匠に貰った本。鷹央先生にの容姿が思い浮かばない・・・。
読了日:12月28日 著者:知念 実希人
 
 
 

火焔の凶器: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫nex)火焔の凶器: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫nex)感想
続けて読むが、ん?シリーズ一冊目と最後かな?まぁいいか、貰った本だ。
読了日:12月29日 著者:知念 実希人

読書メーター

 

 

特筆すべき本は、ない。

 

が、

 

旅猫リポート

久しぶりで、涙涙の本だった。

 

 

一年間何冊の本を読んだか、数えてはいないけど

本を読むという事の贅沢を思う。

 

なんだかんだ言ったって

今年も読むんだろうけど

 

初読みは

三島由紀夫の「豊饒の海 春の雪」

 

今年は純文学に勤しめるか・・・

 

 

 

無理か(笑)

 

ホラーやミステリの誘惑には絶対に勝てないもん。