明けましておめでとうございます
何年かぶりで、娘の家で息子一家もやって来て、賑やかなお正月
と、思ったら
大人たちのスマホが一斉に鳴り響き
娘がワタシの傍らに来て手を握り『バァバふるえてるよ』という
息子の連れ合いも『お母さん、ふるえてます』という
翌日は航空機の事故で
ニッポンはどうなっちゃうんだろうとドキドキした
被害にあわれた皆さまには心からご自愛くださいというしか
ワタシには能がないけれど、
お見舞い申し上げます
さて、2023年12月の読書記録
12月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2164
ぼくはあと何回、満月を見るだろうの感想
句友のねえさまに勧められた本。同時代を生きてきた人の最後は何を語るのかと読み始めた。「著者に代わってのあとがき」に泣く。富沢赤黄男の「蝶堕ちて 大音響の 結氷期」がすごいねと句友のねえさまが言ったけど、本当にそう思う。坂本龍一も度肝を抜かれたとあとがきを書いた鈴木正文氏にメールを送った。亡くなる二十日前に。死の直前にこの感性、このこともワタシには驚きだ。
読了日:12月06日 著者:坂本 龍一
緑の我が家 Home,Green Home (講談社X文庫)の感想
小野不由美のホラーは怖い。だけど、この本は図書館司書のオネーサンが言った通りで、あまり怖くなかった。最後が感慨深い。
読了日:12月08日 著者:小野 不由美
いつまでの感想
このマンネリズムが好きだ。いつも若だんなはゲホゲホしながら頭をフル回転させ、小鬼たちはお菓子をねだり、兄やたちは凄まじい薬を飲ませ過保護で、ほかの妖は若だんなを慕い・・・。「これよこれよ」とワタシは嬉しくなる。
読了日:12月09日 著者:畠中 恵
博物館の少女 怪異研究事始めの感想
「しゃばけ」みたいに長いシリーズになるのかなぁ。ともあれ、おみつは常世の人だったんダネ。トノサマが最後のほうで語る言葉「人はな・・・」から続く言葉は全くその通りだと思う。若いころは、自分に終末が来るなんて思いもしなかった。ババァになって先が見えていると、のんべんだらりと暮らせないなぁとは思うけど、習性は変えられない。だから一日に二冊も本を読んでしまうのだ年末なのにね。面白かった。
読了日:12月09日 著者:富安陽子
死ねばいいのにの感想
イヤな小説だ。読んでいて胸糞悪いと思った。途中でやめればいいのに、読了。ただ「六人目」を読むと、誰がまともで誰がまともでないかという疑問(?)に捕らわれる。いや、最初からその疑問は通奏低音のように私の頭の中をぐるぐると巡っていたのかもしれない。イヤな話だけど、面白かった。
読了日:12月10日 著者:京極 夏彦
しろがねの葉の感想
面白かった。読み終わってから、直木賞受賞作と知った。夫曰く「直木賞取ったのは面白いよね、その作家が面白いとは思えないけど」まぁ、そうかもしれない。装丁が美しい。読み始めてすぐにこの装丁が象徴しているものが何だかわかるが、ずっと主人公の中にはこの美しい葉が生き続けるのだろう。ホントに、面白かった。
読了日:12月13日 著者:千早 茜
いつかたこぶねになる日 (新潮文庫 お 115-1)の感想
えーっと・・・面白かった。夢中で読んだ。何故「えーっと」なのかというと、高校の時、こんな漢詩の訳をしてくれたらワタシだって漢詩に興味を持てたのにと地団駄踏んだからだ(実際には踏まなかったけど)もしも来世があったなら、芸術学部ではなく文学部に入ろうと心底思った。最後に出てくる陸游の詩に全くそうよねと共感する。還暦を過ぎてから今日までの10年間、本を読んだり俳句を作ったりを繰り返し、主婦という仕事をサボって楽しく暮らしてきた。まずは一巡目、何回か読むんだろうなという予感がする。はてなブログの『お隣・・・』(うろ覚えです)で見つけたブログの中に名前の出ていた本。図書館になかったので購入。エッセーはあまり読まないけど、梨木香歩は別腹で文庫になると購入するが、このヒトのもそうなるかどうかは今のところ分からない。
読了日:12月15日 著者:小津 夜景
蛇の棲む水たまりの感想
まずは図書館で借りてみようと思った。この本を来年一年生になる孫にあげようかと思ったけど、喜ぶのはママのほうかなぁとも思う。年長さんなのに、茶席に連れて行ったり日舞の体験をさせたりボルダリングに連れてったり、それらはすべて孫の要望らしいのだが、この本はどうだろう。美しい本だ。お話も深い。何しろ、梨木香歩だもん。ワタシのだけ買おうかな・・・
読了日:12月18日 著者:梨木 香歩,鹿児島 睦
読書メーター
「ぼくはあと何回、満月を見るのだろう」は俳句のねえさまに勧められて読んだ本
藝大出だなぁと読後直ぐ思った(ワタシの場合です)
「蛇の棲む水たまり」は装丁が美しい
欲しいと思うが、未だに買ってはいない
購入するか否か、もう少し考えよう
「いつかたこぶねになる日」はたこぶねが分からなかった
広辞苑によると「フネダコ」のメスが作る貝殻で、その内側に卵嚢を産み付け
保育する‥のだそうだ。
読み終わるまで、少し時間がかかったが
この作家は俳句でも有名らしく(知らなかった)その俳句は少し難解
言葉は優しいが、バーサンには難しい
と、暮の忙しいときに読書に逃げた
どんな時でもイヤイヤ病は発症する困ったヒトなのだ
31日に栃木まで行くときも、3日に帰宅するときも
何故か渋滞もなく、冬の景色を眺めていた
樹海の横を通るのだが
冬枯れの樹々の美しさを堪能した
寒林とはまさにこのことだなぁと思いながらも詩心は
ワタシの胸の奥深くに沈み込んでしまっていたのが残念だった
新年早々、天災人災が続き
落ち着かない年になりそうだなと思う
でもまぁ
今年もよろしくお願いします