夏の間は目立たなかった成層圏
やっと、あの辺りがそうなのだなという色になってきた
成層圏の青の濃さ
夜の色も漆黒に近くなって
カシオペアの存在が身に迫ってくるようだ
小学校か中学校だか忘れてしまったが
カシオペアのWの下の方を伸ばし交差した点から何倍かすると
北極星に行きつくと習ったような気がする
北極星よりも南側に見える
あれはシリウスかなぁと思いながら夜空を見上げる
王蟲の仔の血で服が青くなっていり
「その者青き衣をまとい・・・」となる
深夜、空を見上げながら、いろいろな事を想う
大抵は、夜空の星を見ながら季語を考え
瀬音に耳を傾け
近くに来ているであろう獣たちの気配を感じ取りたいと思っている
昼は晴れていれば、青空を見ながら
行き交う鳥たちと雲を眺めて、瀬音を聞いている
鳥たちの鳴き声も最近は静かになってきている
夜の虫たちも、静かになってきているが
鹿の妻を問う声に目を覚ましてしまう事もある
雲は流れ、生き物たちは
冬が来る前に
何とか子孫を残しておきたいのだろう
彼らとて
好き好んでニンゲンたちの営みを荒らしているわけではないが
畑を荒らすので、我が家に届く野菜が極端に少なくなった
ニンゲンも獣も生きていかなければならない
お互いに大変な世の中だ