山姥日記

富士山とお向かいに棲むオバちゃん

10月13日から20日の富士山・才能

10月13日

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午前10時10分頃

 

10月15日

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午後1時33分頃・白糸の滝の傍のバラ園にて

 

10月16日

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午前8時23分頃

 

10月18日

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午前9時半ごろ

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午後5時20分頃

 

10月19日

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午前10時14分頃

 

10月20日

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午前9時20分頃

 

 

 

 

 

ある作家のデビュー作と最新作を続けて読んだ。

ワタシの娘と同い年の作家だ。

 

デビュー作は小説すばる新人賞泉鏡花文学賞を受賞している。

 

小説を分類するのは、なんか抵抗があるけど

たぶん幻想小説なのだろう。

 

実にワタシ好みの作家で、梨木香歩の次くらいかもしれないが

まだ2冊しか読んでいないので、早計かもしれない。

が、しばらくは追っかけになっちゃう・・・と、思う。

 

 

最新作を読んで、小説の感想とは全く別のことを思った。

 

 

 

10年ほど前のこと。

ワタシは絵画にそんなに深い造詣もなければ、欲しいとも思わないのだけど

まちなかアートギャラリーと言うイベントで

漢方薬局のウィンドーに展示されていた小さな絵を欲しいと思ったことがある。

値段は提示されていなかった。

で、強いツテ(夫も同じイベントに出品していた)を頼り

その画家に連絡を取って貰ったら非売品だという。

ワタシは娘にどうしても欲しいと言ってくれと頼んだ(娘も出品していたから)。

 

その作家は、まだ美術学校を出て間もなく絵を売ったことはないとのことで、

値段を聞いて、手に入れた。

ワタシが初めての買い手になったわけだ。

 

何年かして、その作家の作品を見た。

その時のワタシの落胆を夫は仕方のないことだと言い切って

まだ若いのだから、これからどうなるか分からないと、ワタシを慰めた。

 

 

そうなのだ。

 

日常生活に関係のないものを作り出すヒトたちの人生は過酷で

潤沢な経済力があるか、いいパトロンに見出されるかしなければ

若い才能は、海千山千のヒトに浪費されてしまう。

それを乗り越えてこその才能なのだ。

 

どんなに才能があっても、世の中に認められるにはチャンスが必要だ。

チャンスを生かすも殺すも、その作家の才能のうち。

 

 

若いときはもがき、苦しみ、虚勢を張り

大言壮語し、その大言壮語を言霊として言挙げする。

そうやって、年を取って

大言壮語が大言壮語に終わってしまう人のなんと多いことか・・・。

 

などと、偉そうなことを思ったわけ。

 

 

マスメディアに取り上げられて有名になっていくヒトもいるし

コツコツと貧乏に甘んじて作品を作り続けるヒトもいる。

 

 

作家の横で蹴りを入れながら「バブルはよかったなぁ」と脅す妻もいる。

作家はいつまで働かなくてはならないのかと嘆いて見せたりもする。

 

 

おっと・・・

 

 

愚痴になり始めた。

 

 

 

続けることも才能

と、むかし先生に言われたことがある。

遠い遠い昔のことだけど

忘れられない言葉だわ。