9月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1680
虚魚の感想
一人生き残る。そのことを受け入れるまでの心情はどんなものだろう。夜読むのが怖いかなと思ったけど、そうでもなかったけど、読後感は複雑だ。三咲とカナを思うと切ない。
読了日:09月18日 著者:新名 智
営繕かるかや怪異譚 その参の感想
小野不由美の怪談は怖い・・・と思っていた。ので、昼間読むことにしていたが、その参は意外と怖くなかった。いや怖かったけど、美しかった。「骸の浜」もだけど、「茨姫」の最後がいい。美しい。
読了日:09月20日 著者:小野 不由美
f植物園の巣穴 (朝日文庫)の感想
再読または再再読(前は図書館の単行本)。前に読んだ時と違った印象だった。台風が近づいて来ているからかもしれない。今現在、大雨で線状降水帯がすぐそこまで来ている。こんな時に読むのには適している。怖さが薄れる。人生を生き直す物語だろうか。閉じ込めていた感情を開放する物語だろうか。「あの子」が自分を救ってくれる物語かもしれない。さて、これから「椿宿の辺りに」を読み始める。梨木香歩の新作を切望する。お願いだから、エッセイだけでなく「物語」を書いて・・・と思う。ワタシが待っているから。
読了日:09月24日 著者:梨木 香歩
椿宿の辺りに (朝日文庫)の感想
再読。昨夜、台風の最中に「f植物園の巣穴」を読了し、続いて本書を読み始めた。昨夜と書いたが、今朝未明の事である。ものすごい雷と雨の中、動力の漏電防止が効いてしまって我が家だけ停電。夫は停電の原因究明と復活に奔走していたが、ワタシは懐中電灯片手に読み続け、ほとんど寝ていないにもかかわらず朝食後読書を再開した。嵐の中で梨木香歩のこの2冊を読む、その展開を面白がっている第2のワタシがいることは否めない。海幸山幸の神話は小さいころから知っているおはなしだ。再読だからこその醍醐味はある。神様は粗末にしてはならない。
読了日:09月24日 著者:梨木 香歩
メメント・モリの感想
何回読んだだろう。分からない。15分もかからず読み終わってしまう。が、何回読んでも難解だ。銀色版も持っていて、それも何回も読んだが、作者の意図に反してボロボロにはなっていない。ただ、若いときに読んた時よりも、老婆になってから読む今のほうが近く感じる。若いときは自分のカウントダウンなんてしなかったもの。「ニンゲンは犬に喰われるほど自由だ」は最初から好きな写真と言葉である。ただ、だんだんと違和感も感じ始めている。やっぱり男の描いた本だ。女は孕み生む。ワタシはそうしてきた。価値観の違いは性差別だろうか・・・
読了日:09月25日 著者:藤原新也
あさとほの感想
うん、面白かったのだろう。面白かった。が、ホラーではない。結末に少し違和感があるけど、まぁいいか。人はその人の物語の中を生きている。そうかもしれない。こうなったらいいなぁと思う物語は現実にならず、現実は厳しくて、それでも過去は愛おしいと、ワタシ自身の物語を思う。もう一度やり直せと言われたら絶対に拒否する。面倒だもの。今が一番楽しいと思いながら生きていきたいな。
読了日:09月30日 著者:新名 智
読書メーター
「メメント・モリ」
「死を想え」と訳される
この本を最初に知ったのは何処だっただろう
忘却の彼方に出会いは消えてしまっている
機会があったら、皆さまも手に取ってみることをお勧めする
何この本!とワタシのイメージが(どんなイメージじゃい)変わると思う
梨木香歩の二冊
連作と言っていいだろう
また、娘には内緒で文庫版の「家守奇譚」と「冬虫夏草」を買った
この二冊も連作と言っていいだろう
「村田エフェンディ滞土録」も繋がっているようにも思う
梨木香歩の文章が好きだ
心の奥底深くに溜まっていくような気がする
エッセイをあまり読むことのないワタシだが
梨木香歩だけは例外で、文庫になれば購入する
好きな作家は?と聞かれたとする
全然ジャンルが違うじゃないのと突っ込まれそうだけれど
好きなものは好きで、仕方がないじゃないね
去年の今頃
本を読めなくなって、苦しくて仕方がなかったが
今はどんな本読もうかなと楽しみが戻ってきている
けれども、高田崇史の本だけは手を出さないようにしている、読みたいんだけど
だって、何も手につかなくなって
ご飯も食べなくていいような気分になるようで、怖いから