山姥日記

富士山とお向かいに棲むオバちゃん

5月の読書記録

5月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2440


やがて満ちてくる光のやがて満ちてくる光の感想
随分読むのに時間がかかってしまった。梨木香歩のエッセーは小説と違って時間がかかる。言葉の中に何かをつかみ取りたいという自分の欲求のなせる業だとは思う。「カブトムシの角」短いが納得がいく。家宝とはそういうものだと納得する。高価なものよりも大事なもの。だって、ワタシにもあるもの。子供にはごみにしか見えないかもしれないが、ワタシにとっては命の次位に大切なもの(大袈裟)があって、時々眺めてニンマリするもの。ワタシにだけ美しいと思えるもの。少しづつ読んで、堪能した。
読了日:05月11日 著者:梨木 香歩

 


ビロウな話で恐縮です日記 (新潮文庫)ビロウな話で恐縮です日記 (新潮文庫)感想
前読が梨木香歩のエッセイ二冊で、ワタシの脳内は「静謐」が充満していたのに。ひぇ~~!三浦しをんってこういう人なのと茫然自失。しかし、読むのが止められない。声を殺して笑うのだが、夫は訝しみ「何読んでるの?」と問うてくる。三浦しをんが女性だと知った時の衝撃に似ている。絶対男だと思っていたのだ。顔面帯状疱疹を患ったと知った友人が送って来てくれた本だけど、痛みが引いてから読んでよかったと思う。痛かった時に読んでたらと思うと・・・。
読了日:05月12日 著者:三浦 しをん

 


いけないいけない感想
お久しぶりに道尾秀介。「再読ではさらなる驚きが味わえます。」再読する気にはならないかな。3時間ほどで読了したけど、面白く読んだのだけど、やっぱり帯に騙されてはいけない。
読了日:05月12日 著者:道尾 秀介

 


よもつひらさかよもつひらさか感想
ホラーが好きと言っていたが、この作者を知らなかったことに落胆している。もっと前に読むんだったなぁ。「見知らぬあなた」に関していえばすぐに結末が分かってしまったし、ほかのもまぁまぁ予測はつく。図書館司書の本の好みが似ているオネーサンは「表題作が好きです」と言っていた。うん、ワタシもそうかも。面白かった。
読了日:05月15日 著者:今邑 彩

 


十字路のあるところ十字路のあるところ感想
「十字路の探偵」の最後が好き。それと、お化け煙突。ワタシが見たとき、ワタシはまだほんの子供で、兄に何本に見えると問われたことを思い出した。その兄も鬼籍に入ってしまったけれど、あの頃、父も母も若くて兄もやんちゃなお兄ちゃんだった。ルパンは何処へ行ってしまったのか。
読了日:05月21日 著者:吉田 篤弘

 


営繕かるかや怪異譚営繕かるかや怪異譚感想
「弐」を借りる前に読み直しておこうと思って借りた。やっぱり怖い。
読了日:05月23日 著者:小野 不由美

 

 

 


営繕かるかや怪異譚 その弐営繕かるかや怪異譚 その弐感想
昨日(と言うより、今日になったすぐあと)再読し終わった「営繕かるかや怪異譚」のほうが怖い。こちらは救いがあるもの。と言っても、前作のほうも救いのある終わり方だった。『見つけてくれてありがとう』と去ったあの少年の笑顔を見たような気がした。・・・・が、そう思うと、コワイ。
読了日:05月23日 著者:小野 不由美

 


ぼぎわんが、来るぼぎわんが、来る感想
ホラー読み続けているために、怖い感覚に慣れているのかな。人それぞれに怖いと思う感じが違うのかもしれない。でも、怖い。最後のページの智沙の寝言が・・・。
読了日:05月24日 著者:澤村伊智

読書メーター

 

 

 

 

ホラーが好きと豪語しているのに

しかも再読だというのに

小野不由美の「営繕かるかや怪異譚」の壱を読んで怖くなって

 

 

手をつないでくれませんかと、寝るとき夫に頼んだ。

 

 

いえ、別にのろけでも何でもなく

怖かった。

 

結末はちゃんと納得がいって、怖さは取り払われるのに

怖かった。

 

 

 

梨木香歩のエッセー「やがて満ちてくる光の」

静かに読んだ。ゆっくり読んだ。

梨木香歩のどこに惹かれるのかは分からないが

彼女の文章は落ち着く。

 

 

 

今は7㎝の厚さの本を読んでいて

重くて、なかなか進まなくて

図書館には申し訳ないけれど、延長させてもらった。

中身は、ひっちゃかめっちゃかなのか、そうでないのかもわからないが。

 

 

池田澄子飯田龍太の句集を買う。

 

池田澄子の最初の句にぶっ飛んで、飯田龍太を先に読むことにした。

 

 

 

今月末締め切りの結社の賞レースには

静かに読める本にしておいた方が身のためだと思った。

 

 

賞には関係ないかもしれないけど

20句を物語のように並べる作業は、楽しい。