山姥日記

富士山とお向かいに棲むオバちゃん

4月の読書記録・顔

読んだ本の数:8
読んだページ数:2760


黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続感想
あら、一冊抜けてる。まぁいいかと読んだら・・・。やっぱり宮部みゆきは上手だぁ。だけど、第四話は前と同じようなシチュエーションがなかったか?と既視感を覚えるけど、まぁいいか面白かったから。
読了日:04月01日 著者:宮部 みゆき

 


天象の檻天象の檻感想
疲れ切った脳にはちょうどいい。さらっと読むにはちょうどいい。難しい言葉もあまりなく、スッスと読めて大団円は安らぎすら覚える。コロナ禍の最中、希望へと続く物語はありがたい。どこかでこんなお話読んだなとか、ご都合主義かなという事は、このご時世なのでどうでもよいことだった。面白かったし・・・。
読了日:04月03日 著者:葉月十夏

 


あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続感想
「六」を先に読んじゃって、なぜ語り手が違うか不思議に思って一冊抜けていることに気づきさっそく読む。おちか兄妹も富次郎兄弟も、それぞれを思っていて心安らぐ。思い出したことがあって、60年も前のことだけど・・・。青山の叔母の家を叔父と一緒に家に帰ろうとしたとき、奥の家の門柱に赤いちゃんちゃんこを着た子が座ってた。伯父は見えないと言っていた。あの子は何者だったんだろう。叔父叔母の家は1964年の東京オリンピックの記者の宿泊所の前で裏は墓地だった。何故、この本を読んで思い出したのかは分からない。
読了日:04月03日 著者:宮部 みゆき

 


約束された移動約束された移動感想
お気に入りは「巨人の接待」哀しいのは「ダイアナとバーバラ」小川洋子のお話って、静かだけど怖いと思う。「巨人の接待」もやはりそうだ。どこがと問われても答えに窮するが、なんとなくね、どこかがね。
読了日:04月08日 著者:小川洋子

 


寡黙な死骸 みだらな弔い (中公文庫)寡黙な死骸 みだらな弔い (中公文庫)感想
ワタシが読み終わったのは1998年初版本。もちろん図書館の蔵書。けれど、なんか読んだことがあるなぁと思いつつ読み進めた。たぶん再読だ。なんてこった・・・。コワイよね、小川洋子
読了日:04月18日 著者:小川 洋子

 


椿宿の辺りに椿宿の辺りに感想
富士宮の図書館も書架をウロツクことはできなくなった。致し方ないこんなご時世だ。貸出をしてくれるだけでも幸せかもしれない。で、回り道寄り道をしての梨木香歩。梨木さんの本を読むと落ち着く。トンと胃の腑の辺りが落ち着くから不思議。「f 植物園の巣穴」は不思議な話だったなぁと思い返す。人生って、思わぬところで出会いはある。確かにある。必然なのかも知れないけど、思いもかけない出会いはある・・・と、読み終わった時に来し方に思いを巡らせた。
読了日:04月18日 著者:梨木 香歩

 


風と双眼鏡、膝掛け毛布 (単行本)風と双眼鏡、膝掛け毛布 (単行本)感想
これはエッセイなんだろうかと、香歩さんのエッセイを読む度に思う。地名から想起される彼女の思いは探求心と静かな優しさだ。いくつかの章で涙が溢れた「帰りたい」と思う人は多いだろう。ワタシもその一人であるけれど、夫に「あなたの故郷に帰るところはないよ」と諭された。ワタシの子供たちにとっては父母であるワタシ達の所が帰るところなのだろう。帰りたい・・・と思う。あのごちゃごちゃした昭和30年代の東京の片隅に帰りたいと望郷を掻き立てる本だった。
読了日:04月28日 著者:梨木 香歩

 


メメント・モリメメント・モリ感想
再読・再再読…。何度読んだかわからない。コロナ禍の、まだニッポンが大型客船に愕然としていたころ(すごく昔のように思えるのが不思議)、引っ張り出してきた。最初の版は読まなかった、子育てに忙しかったから。子供たちが大人になってからこの本を手にしたとき、アングラの世界だと思った。懐かしかった。今この本を読み返して、暗澹たる気持ちと希望さえ見える気持ちが綯い交ぜになっている。いつも思うけど、不思議な本だ。
読了日:04月29日 著者:藤原 新也

読書メーター

 

 

 

 

タケノコの食べ過ぎで顔が痒くて赤いと思っていたら

顔面帯状疱疹だった。

 

木曜の午後に耐えられなくて皮膚科を調べたが

何たる不幸

木曜の午後は何処もお休みで

仕方がないから、かかりつけの内科医に電話をした。

 

ワタシ「あの、顔が腫れちゃって痛いんだけど診てくれる?」

受付嬢「センセイ(ウチのオヤジの事)に殴られた?」

 

この会話をオヤジ伝えると

オヤジ「殴られることはあっても、僕は殴りません」

 

この会話だけだと、受付嬢(かつての嬢ではある)がひどい人に思えるけれど

30年以上の付き合いなので、全て大笑いでの会話であることを

一言、断っておくべきだろう。

 

いつもの先生に診てもらえるものだと思っていたら

息子の若先生だった。

いやん・・・

おばちゃんのこと覚えてる?(って、言ってる場合じゃないか)

 

少し経っても改善しなければ皮膚科へ行けとの診断で

飲み薬と塗り薬をくれた。

少しずつ良くはなっていると思う今日この頃。

 

 

 

なんだかなぁ、

今月は宮部みゆきの「三島屋変調百物語」を二冊も読んじゃったよ。

 

この顔の変調は、この二冊のせいか・・・

怪奇だ。

 

 

 

あれ?

 

 

本のこと書こう、「メメント・モリ」のこと書こうと思っていたのに

愚痴になってしまった。

 

 

 

まぁいいか、もともとが愚痴ブログだ。

 

 

今読んでいるのは、梨木香歩のエッセイ。

顔の痛さに打ち勝つための宝物のような本だ。

 

 

 

蛙の声が3種類聞こえる。

夏になるんだね・・・