なんだっけ・・・緊急自粛宣言だっけ・・・
名前もよく把握はしてなかったけど、静岡はめでたくもなく解除され
友人とlineで密会を約束した。
各々の夫たちは承知の上で「密会」と呼ぶ。
富士宮の住宅街の中のちょっとわかりにくいの場所にあるカフェ。
テイクアウトのみだったのが、この日通常営業になり、
前日電話して「プリン食べたいんですけど」とワタシが言うと
「プリン作る予定ないんですけど、食べたいですよね」と店主は笑い
翌日、プリンにありついた。
この年になって、こういう風におしゃべりする友人ができるとは思わなかった。
年齢は関係ないんだな。
出会いって、不思議ね。
彼女に「池田澄子って知ってる?」と聞くと
「あのね、有名すぎる」と苦笑され、彼女は代表句をつぶやいた。
彼女は続けて
「池田澄子みたいな句を作ると、結社で無視されるよ」と釘を刺す。
現代ナンチャラとか伝統ナンチャラとかの反目と言うか立ち位置の違いと言うのは
どんな世界にもあって
トーチャンの仕事でも、いやと言うほど思い知ってはいる。
トーチャンは伝統ナンチャラの団体所属にはなってはいるが
もう見切りをつけて辞めようかなと言ったとき、ワタシは反対した。
「その団体名がなくなったとたん、タダのヒトになっちゃうよ」って。
それがよかったのか否かは、未だに分からない。
トーチャンの創るものは、どんどん変化していくから
本人が作りたいものを作れば、まぁいいか・・・。
紅茶に茶柱が立った。
トーチャンの姉が送ってくれた紅茶は、どう見ても紅茶には見えない。
恐る恐る淹れると、果たして、紅茶だった・・・。
緑茶じゃないけど、茶柱は縁起がいいよねと言ったけど
そうなのか?
まぁいいか・・・。
隣のバーチャンのお茶畑はウチの裏にあって
ある日、30cmほどに伐られていた、バーチャンに。
このバーチャン、96歳。腰は直角に曲がっているが、元気。
その茶畑から、朝、茶の葉を採ってきたやつがいて
夜には
エビと茶の葉のかき揚げにした。
揚げたての天麩羅をそのまま食べようという気がないヤツは
いつも天丼にする。
ワタシが揚げるわけじゃないし、旨いから
まぁいいか・・・。
そうして
隣のよっちゃんに用事があった夫が持ち帰ってきたのは
掘りたてだから柔らかいよと言うニンニク。
ニンニク苦手なんだけどな、ワタシ。
ワタシが食べるわけじゃないし
まぁ、いいか・・・。
それと
たった一枚マスクを送ったら、豪勢なお礼が来て
俵屋吉富の京菓で、雲竜は写真撮る前に食べちゃった。
本当に本当に、ありがとう。
とても嬉しい。
実りの多い日々。
竹林を揺らす風は
窓を開け放してある家の中にまで吹いてきて
貝の風鈴を鳴らしている。
やっと
五月の風が吹いている。