4月6日
4月7日
4月8日
4月9日
冬の桜の芽は龍の爪(見たことないけど)のように固く
やがてツボミらしきものになり
ツボミが膨らみ・・・咲く。
そうして
満開の桜は心に一杯に幸せをくれるはずだった。
桜が散っていく。
二階の物干し場から桜の影が濃く映っているのを見るのが好きだ。
同じころ
飛んでいけない花びらもあって
飛び去る花片を見ていると
自分までもが、軽く飛んでいけるような気がしてくるから不思議。
誰も耕さなくなった捨畑に風の音を率いて飛んでいく桜は
過疎の村への餞(はなむけ)のような気さえする。
花片の去ってしまった後の蕊は紅。
ワタシはこの紅の蕊も美しいと思う。
やがて
桜の蕊も散ってしまう。
葉桜の季節になり、山への道に映る木の影も鬱蒼としてくるだろう。
そのころには
この鬱々とした事象も、平穏への希望が持てるようになっているといいのに
と、思う。