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コロナ禍の渦巻く中で
苦しんでおられる方が世界中にいるのに
句会がなくなっただの、吟行に行けないだの、ヨガ教室も閉じられただの
と、文句を言いつつ
無為に日々をやり過ごしている山のオババは耐えかねて
田貫湖の駐車場に着き、一人でキャンプに来ているヒトと立ち話を
何でこんなに寒い日に、しかも雨が激しく降っているのに
何でキャンプなどするのか、理解に苦しむオババではある。
雨が小降りになり、冷めた珈琲も飲み終わっちゃったし
外に出ると
上の3月29日の富士山が見えて、句友と二人
見慣れている富士山でも、きゃ~と声を出し写真を撮りまくる
田貫湖の周りの山の山頂付近も雪をかぶっている。寒いわぁ。
お腹空いたよねと、車を走らせて県境近くまで行くが
雪が道路の両側に積もっている。
ノーマルタイヤなんだけどなと思いつつ、後ろの車には申し訳ないが
ゆっくりと走る・・・すまないねぇ・・・
帰宅途中に白糸の滝の先の公園に寄る。バラ園だと聞いていたのだ。
が、バラ園ではあるけれど、当然バラは咲いていないし
かつて県立の農業ナントカがあった場所で
子供たちが剣道をやっていた時、夏の合宿をした場所だった。
突然、息子の防具のにおいを思い出す。
バラは咲いてはいなかったが
田貫湖の桜は、意外と咲いていて
桜に降る雪を「桜かくし」と言うんだよと
句友に教えられた。
春の雪は
湖面の細波と突然の青空と富士山を彩り
ほとんどヒトのいない田貫湖の静寂を深くしていた。