夕刻まで待っても、富士山は姿を現さなかった。
戦争も知らないし
大震災の被害も受けていない
のほほんと生きてきたことを思い知らされる。
ニッポン中、世界中が大変なことになっていて
いつ終わるとも知れない不安と焦燥の中にいる。
桜の季節は
ウキウキと心躍るはずなのに
陰鬱な自分の気持ちを、どこへ持って行ったらいいのかさえ分からない。
戦中戦後を生き抜いた母が存命だったら
ワタシのことをぶっ飛ばすだろう(言葉でね)。
女学生気分を死ぬまで持ち続けた母ではあったが
肝の据わった強い人でもあったのだ。
で、ワタシも思う。
止まない雨はない。
長い梅雨だって、必ずお日様がさんさんと輝く夏が来る。
明けない夜はない。
漆黒の闇もやがて黎明の時を迎え、朝日は希望となる筈だ。
希望と言う言葉を口に出してみると
なんだか乗り越えられるような気になるから不思議。
楽観はできないけれど、明日を信じていたいと思う。
明るい未来を、信じたい。
と、
暗く陰鬱だった3月にバイバイ