山姥日記

富士山とお向かいに棲むオバちゃん

8月31日の富士山・八月の風

8月31日

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午後0時27分頃

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同上

 

 

昔々その昔

 

8月31日のお昼過ぎ

 

東京の片隅の商店街の裏通り

板塀に囲まれた家の居間でごろごろしていた。

 

風が気持ちよく

ヒンヤリとする畳の感触をよく覚えている。

 

隣の部屋では

父と母と兄が必死の形相で

ワタシの夏休みの宿題と格闘していた。

 

その父も母も兄も彼岸の住人となり

あの小さな家も今はない。

 

 

 

いつだったか夫に家に帰りたいと言ったとき

 

貴女の帰る家はもうないでしょ

 

と返され、愕然とした。

 

 

 

先日やってきた保育園や幼稚園(ワタシは両方通ったのだ)のころの

友人たちと会ったとき

 

ワタシの故郷は昭和30年代から40年代前半の淡島通りだわ

 

と、言ったら

友人たちは感慨深い面持ちで頷いていた。

 

 

 

暑い8月が去っていく。

 

けれど

 

夕方、小次郎との散歩のときの風に

咲き始めた葛の花は幽かに揺れていた。

 

 

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葛の花・香りはまだ儚いが・・・

 

 

その風に吹かれつつ、

 

8月にバイバイ