6月8日
6月9日
6月10日
水田の苗は少しづつ育っている
その水田に雨が降り続け
用水路の流れは速い
初めてこの村に来た時
ニッポンの原風景かとも思った
里山という言葉さえ知らなかった頃
生まれたばかりの娘を抱え、途方に暮れた
あれから、ずいぶんと時が経ち
この村に来てから生まれた娘も息子も一家を構え
静かな夫婦二人きりの暮らしになった
思えば
最初は二人だったんだ
見ず知らずのこの村に来て
知る人など居らず
親類縁者も遠くて
子育ての何たるかも知らなかった
トーチャンはローランギャロスが終わって、気が抜けている
ワタシはお稽古バック(自分の)を作るのに忙しい
地境の山法師の花は雨に打たれてしな垂れている
富士山の天辺に雪が降ったようだ