7月9日
今年の梅雨は気温が低いような気がする
蒸し蒸しとした日が少なすぎる
これでは
蛍が我が家の庭まで上ってこれないではないか
我が家の隣には3000坪ほどの原っぱがあって(ウチの土地ではありません)
梅雨の間に、一度か二度
湿度100%といった感じで、大気が非常に重く
一村まるごと雲の中ではないかと思うほど空の低い闇の中
その原っぱ一面に蛍がやってくる
幻想的と言ってしまえばそうなのだけれども
幻想的という言葉さえ、薄っぺらに思えるほどの光景だ
その蛍の中に、どういう訳か
細い裏山へ続く道の反対側の我が家へとやってくる仔がいる
最初は道沿いにある紫陽花の花の辺りに
やがて
ふうわりと玄関の前を通り、紫式部の花の辺りまで飛んでゆく
で、原っぱへと帰る
残念なことに写真に撮れない
撮らないと言った方が適切だろうか
昼間は青い芒が風に揺れているその原っぱに
今年はやってくるのだろうか、蛍たち
今朝の富士山
ほんの一瞬だけ現れて
すぐに雲の中に身を隠した
明日はお山開きだ