5月11日
5月12日
日に日に
富士山の雪が消えてゆく
ワタシの棲む村の田植えは、ほかの所よりやや遅いので
水の入った田は、まだない。
それでも
隣の家の庭には、すくすくと苗が育っていて
風に撫ぜられて、さらさらと音を立てている。
家中の窓を開け放し、風が通り過ぎるのを
心待ちにしていた。
甘い香りが
居間を通り過ぎて
蜜柑の花が咲き始めたことに気づく。
今年のお茶は出来がいいそうだが
我が家に来る人もおらず
夫も静岡の教室に行かないので(講師をしている)
新茶をいつ貰えるのだろうかと
気がかりだ。
八十八夜のお茶はうれしいのに
まだ手に入らない。
と、ぶつぶつ言っていると
去年の新茶がまだあるぞと言われた(トーチャンに)。
去年の新茶より、今年の新茶が飲みたいのだ。
深蒸しの少し苦みがあって
これでもかっていうほどの濃い緑色の
淹れると、うっすらとほこりの様なものが浮いている
新茶は、いつ来るのだろう・・・
夏が来たなぁ。