昨日までの雨は嘘のように晴れ上がっていたが
気温は低い
きっと富士山は雪だろうと思っていた
けれど、雪解の富士山になっていた
夏がやって来る
隣の家の庭には苗床が並べられていた
富士宮では
もう田植えの終わったところもあるという
毎年不思議に思うことがある
稲の苗床の美しさだ
日一日と育っていく稲苗の
風になびくさまは
細波のようで、本当に美しい
ニホンジンに生まれてよかったと、思う
山々は早緑で
柿の若葉の日に光り、または、雨に濡れていても美しい
朴の若葉も大きく、天狗の団扇みたいだけど
葉と葉の重なったところの濃い緑も美しい
一応国道になっている山間の結葉の下を通るとき
世界中が若葉色になっているのではないかと思うほどだ
行ってしまう春を惜しみつつ
4月にバイバイ