山姥日記

富士山とお向かいに棲むオバちゃん

牛飼の家、その後

朝霧高原の入り口に人穴というところがあって

其処は長野から入植した酪農家がたくさん住んでいる。

オーム真理教の富士山総本部のすぐ近くで

あの頃は異様な雰囲気の所だった。

 

今は

長閑な牧場の風景が戻ってきている。

 

ある牛飼の夫婦の所へ30年近く、通っている。

キルトビーだ。

キルトビーとは、おしゃべりしながら楽しくキルトをするお集まりで

 

30年も続けていると、高齢化が進む。

此処でも高齢化問題だ。

 

まっ、キルトを指すよりもおしゃべりとお茶の時間が長いのだけど。

 

牛飼夫婦は2月末日で牛飼を止めた。

長野からの入植3代目だったのだけど還暦を機に止めてしまった。

 

 

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丁子草

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熊谷草

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熊谷草2

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八重のイチリンソウだと言う

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山椒の花

 

これらの花は

元牛飼のみっちゃんの庭の仔

 

彼女はこれから「キルター」と名乗るらしいけど、農業は止めないと言っていた。

 

みっちゃんの種まきは豪快で

強い風の風上に立ち、掌いっぱいの種を風にかざす。

 

そうして何ヶ月か経つと

どっかに何かの菜っ葉があるから採ってっていいよ

と、言う。

 

そんな彼女と夫のこばちゃんのこれからが楽しみだ。

 

 

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午後1時半過ぎ

この富士山は

こばちゃんとみっちゃんの元牧場から少し市街地のほうへ下ったところにある

ファミマから見える富士山。

 

お昼時は大きなトラックの運転手たちが富士山を見ながら談笑しているのを

よく見掛ける。