山姥日記

富士山とお向かいに棲むオバちゃん

11月の読書記録

読んだ本の数:4
読んだページ数:1287


図書館の子図書館の子感想
読むのに一苦労。面白くなかったのではなく、ページをめくるのが億劫だったのだ。最初の二作は繋がっているのかと思ったけど、そうじゃなかったし。何作目かは理解するのに時間がかかった。難しい本でもないのにだ。どうしてかなぁ。
読了日:11月04日 著者:佐々木譲

 


きたきた捕物帖きたきた捕物帖感想
あっという間に読了。で、読み返している。図書館に返本するにはまだ間があるから。「物語」がなぜ面白いのか、考えさせられた。どんな内容でも、ワクワクしながら文字を追い、登場人物に思い入れをこめる。そういう物語は面白い。安定の宮部みゆきだけど、それでもやっぱり宮部みゆきなんだなぁと訳の分からない感慨にふける。宮部みゆきの描く江戸の町は想像に難くない。いろんな人が出てくるけれど、哀愁が仄見えて、人情っていいなぁと思うのだ。
読了日:11月04日 著者:宮部みゆき

 


おとぎのかけら 新釈西洋童話集おとぎのかけら 新釈西洋童話集感想
「新釈西洋童話集」と銘打ってはあるが、どうだろうか。そんな副題はいらないような気がする。全く違う物語だから。「あとがき」を読んで苦笑する。ワタシ好みの物語だ。とても面白かった。ディズニーの白雪姫や眠れる森の美女を小さいときに観た夢見るようなお城やドレス。映画館を一歩出ると、ラーメンやしょうゆの匂いのギャップにどちらが現実かと戸惑った幼い自分を思い出す。やがて、おとぎ話のようなものは現実にはないという事を、現在のワタシは知っていて、幼い自分に「夢見ることは夢でしかないよ」と言ってやりたいが、叶わぬことだ。
読了日:11月11日 著者:千早 茜

 


蘇我の娘の古事記蘇我の娘の古事記感想
既視感がある。井上靖額田女王」かなぁ。高田崇史か。どちらでもいいか。面白かったから。「古事記」は太安万侶稗田阿礼だとばかり思っていた。いや、そうなのだろう。この本は小説なのだから。卑弥呼が日の巫女って、目からうろこ。イヤイヤ、この本は小説だった。歴史は変わる。歴史は為政者のためのものだ。けれど、市井に生きる名もなき人々(ワタシのような者だ)は「どっこい生きせるぜ」と次の世代に生を渡すだけだ。コダマが名を残さなかったのは「名」など、生きる事の何の足しにもならないという事なのかな。 面白かったぁ。
読了日:11月16日 著者:周防柳



読書メーター

 

 

 

 

「曽我の娘の古事記

この本の前に一冊あるらしくて検索。

あった。

高天原厩戸皇子の神話」は読書中。

 

 

 

月に四冊くらいがちょうどいい。

 

 

しかし、12月だ。

いろいろとやらねばならぬことがある。

この一年、見て見ぬふりをしてきたことのツケが

ここにきてワタシを悩ませる。

 

 

反省しきりだ。

 

 

 

ただ、

この反省は毎年のことなので

 

反省という言葉に対して申し訳ないとも思う。

 

 

この怒涛のような2020年も、あと少し。

 

読もう。

11月18日から30日の富士山・冬満月

11月18日

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午前10時頃

 

11月19日

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午前9時49分頃

 

11月20日

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午前7時51分頃

 

11月21日

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午前9時44分頃

 

11月23日

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午前8時10分頃

 

11月24日

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午前8時19分頃

 

11月25日

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午後4時39分頃

 

11月26日

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午前10時8分頃

 

11月27日

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午前8時17分頃

 

11月28日

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午前7時22分頃

 

11月29日

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午前9時53分頃

 

11月30日

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午前9時55分頃

 

 

 

 

 

 

寒い。

冬なのだから寒いのは当たり前と思うが

昨日の日中までは暖かかったのだから、寒さは堪える。

 

 

年賀状やお年賀タオルを考えなければならない。

けれども

生来の怠け者気質とイヤイヤ病の為に、新しい年を迎える用意を遅らせる。

 

ただ、毎年どうにかなっているから今年も大丈夫だろう。

こうやって、長い年月を送ってきた。

 

 

 

 

 

今宵満月。

 

 

 

毎日のように

日付が変わるころ、外に出て空を見上げる。

 

春夏秋冬、空の様子は違う。

星々も違う。

 

今は

夜半のシリウスが美しい。

 

シリウスの青い輝きは、過酷な冬を経験したことのないワタシには

極寒の色だ。

 

シリウスに向かって飛べとナウシカが言う。

 

 

爾来

シリウスは特別な星になった。

 

冷たい、それでいて強い光は

寒さに身を伐られるようでも、見続けていたい。

 

 

 

で、今宵の冬の満月を見ながら

 

 

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午後6時7分頃。この後、雲は去っていった。

 

 

 

 

11月にバイバイ

 

 

 

 

 

 

 

11月8日から17日の富士山・小春

11月8日

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午後1時47分頃

 

11月9日

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午後0時23分頃

 

11月10日

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午前8時4分頃

 

11月11日

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午前9時52分頃

 

11月12日

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午前8時56分頃

 

11月13日

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午後4時48分頃

 

11月14日

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午後9時45分頃

 

11月15日

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午前9時26分頃

 

11月16日

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午前8時23分頃

 

11月17日

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午前9時59分頃

 

 

 

 

 

井上陽水の「小春おばさん」という歌がある。

結婚して間もないころ、よく聞いていた。

 

なぜ冬なのに「小春おばさん」なんだろうと思っていた。

 

 

何十年か経ってから

「小春」「小春日」「小六月」は11月の季語で

うらうらと暖かい冬の日のことだと、知る。

 

 

まさに、この2.・3日の暖かさを言うのかもしれないが

夏日になった地方もあると聞くと、

 

少し暖かすぎるんじゃないかと、

いくら温暖な静岡に棲んでいても不思議だなとも思う。

 

 

とはいえ、

我が家は寒い。

隙間だらけだし

居間に日差しが入ってくるのは午後になってからで

しかも、午後1時半過ぎには日没だ。

 

日のあるうちに外に出れば、暖かいが

そうそう外に出る用事もないので

寒い寒いと文句を言う。

 

 

友人に誕生日を祝ってもらった。

 

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富士宮のレストランにて

 

 

トーチャンと松茸ご飯と鮑ご飯を食べに行ったが

なんとまぁ、松茸ご飯は終わっていて・・・。

写真は撮り忘れたが、美味しかったから

まぁいいか・・・。

 

 

 

ある夜、梟が鳴いた。

久しぶりだった。

 

しばらく(十年ほどかそれ以上か)梟は裏山から姿を消していたのかもしれない。

梟の声は、恐ろしくもあるがあたたかくもある。

 

虫の声も途絶え、鹿も鳴かなくなった。

やってくるのは猿とイノシシと

お尻のまあるい狸だ。

里山は案外賑やかな夜になっている。

 

 

カレンダーを買ったり、手帳を買ったり

今年が残り少ないのを思い知らされる。

 

 

正月に

子や孫に会いに行けるだろうか。

 

 

なんだか疲れたな。

 

 

 

 

11月1日から7日の富士山・立冬

11月1日

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午前9時17分頃

 

11月2日

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午前10時19分頃

 

11月3日

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午前9時48分頃

 

11月4日

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午前9時47分頃

 

11月5日

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午前8時38分頃

 

11月6日

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午後3時36分頃

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同上

 

11月7日

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午前9時37分頃

 

 

 

 

 

立冬

冬がやってきた。

 

昨日と変わらない景色だけれど

暦の上では、冬。

 

 

昨夜遅く、外に出てみると

半月が暈をまとい、薄い雲の衣を羽織ったように

柔らかい光を放っていた。

 

 

 

友人のお母さんが亡くなったことを

半月以上経ってから、友人が知らせてくれた。

 

子や孫に会えないよりも、

友人のお母さんにお線香をあげられないことは辛い。

まったく、コロナってやつは・・・・。

 

彼女(友人)は「悠々の一人暮らしよ」と言っていたけれど、

ちゃんと食べてる?と余計なことを聞いてしまった。

彼女はワタシなんかとは違い、ちゃんと料理をする人だったっけ。

 

コロナが落ち着いたら、お線香をあげに行こう。

一晩語り合いたい。

 

 

ワタシの母は20年以上も前に逝ってしまったけれど

母親って永遠に死なないものと思っていた。

それほどワタシは母に依存していたのかもしれない。

夫に「ホントにべったりの親子関係だったからな」と言われてこともある。

 

仕方ないじゃん、お母さんは娘を一人亡くしてるんだもんと言い返していた。

ワタシには会ったことのない姉がいる。

その姉のことを、ことあるごとに母はワタシに話して聞かせていた。

やきもちを焼いたこともあるが、遠い昔のことだ。

お正月の百人一首をするとき、最初に母は

「空札一枚。。。」と高らかに言い、姉への想いを和歌にして謳いあげた。

毎年だった。

 

 

何でこんなことを思い出すのだろう。

 

 

自粛中には、小さいころのことを思い出してばかりだった。

 

東京の片隅の商店街の裏通りで育った。

商店街には父の経営するガソリンスタンドがあり

集団就職の若者が何人も住み込んでいた。

三丁目の夕日」の世界そのままだった。

 

餓鬼大将がいて、小さい子もみんな仲間に入れてもらっていた。

インド領事館(かなんかだった)のお屋敷の階段に座って遊んでいた。

そのお屋敷の奥様が帰国するとき

裏通りの悪ガキども皆をお茶に招待してくださった。

 

ティーバッグ以外の紅茶なんか飲んだことはないし

白い糊の効いたテーブルクロスに銀のカトラリーなんかまるで知らなかった。

 

そんな子供たちを、外国の奥様はアフタヌーンティーで迎えてくれたのだ。

50年以上前に。

 

あのころ、

渋谷にはまだ、傷痍軍人がいたし

東京タワーが出来たばかりだったかもしれない。

 

などという事を、コロナ禍で世間が大変な時に

里山のバーサンは思い出していたのだ。

 

 

 

コロナに罹患する人が増えてきて

また、あの自粛が始まるのかしらと不安だ。

 

 

お節も頼んじゃったし、孫たちに会いに行けないかもしれない。

孫や子と食べるために大きなお重を頼んじゃったのだ。

二人では食べきれない。

それが不安なの・・・。

 

 

冬が来たね。

 

10月の読書記録

読んだ本の数:9
読んだページ数:3229


スキマワラシスキマワラシ感想
常世物語のシリーズに似てるかな。似ているのは読後の感情ではあるけれど。この「ハナコ」さんに似ている雰囲気の女性を知っている。彼女はカメラマンで、ワタシの娘と同い年。彼女を頭のどこかに置いて「ハナコ」ちゃんを読んでいた。情念と言う言葉を久しぶりに思い出す。古いものには情念がつきものだとも思うが・・・。明るい終わりで、良かったぁ。
読了日:10月02日 著者:恩田 陸

 


口笛の上手な白雪姫口笛の上手な白雪姫感想
いつもの小川洋子だと、安堵して読み終わる。胸騒ぎがかすかにするような、恐ろしいことが起こるんじゃないかと不安に駆られる。けれども静かに物語は進む。いや、時々事件が起こったりするけれど、心の中は熱く煮えているかのようだけど、静かに物語が進んでいくような気がする。
読了日:10月04日 著者:小川 洋子

 


歌仙はすごい-言葉がひらく「座」の世界 (中公新書)歌仙はすごい-言葉がひらく「座」の世界 (中公新書)感想
密かにマイブームの長谷川櫂朝日新聞に紹介されていたのでネットで購入。ワタシのようなオバサンには歌仙と言う頭脳を使うバトルは無理ではあるけれど、過程を読むのは至極楽しい。田舎では文化的知性的バトルを見ることはまずないが、イヤイヤ、便利な世の中になりましたとPCに深々と頭を下げる。いつかビブリオバトルも見たいものだ。歌仙を巻いているところものぞき見したい。どこにも出られない昨今、歌舞伎さえ観に行けず、悶々と時を浪費しているが、本を読み何処へでも行ける自由までは奪われてなるものか!
読了日:10月11日 著者:辻原 登,永田 和宏,長谷川 櫂

 


千年の黙―異本源氏物語千年の黙―異本源氏物語感想
安楽椅子探偵」っていうの無かったかしら。自分は動かずに謎解きをする紫式部。恐ろしいことが謎になっているのではないけど、なぜか読むのを止められない厄介なご本だ(すごく褒めているつもり)。なんといっても、ニッポンのお宝の「源氏物語」だ。書き進めるのにどれほどの苦労があったか、推察できぬくらい世の中は変わっているけど・・・。面白かった。
読了日:10月12日 著者:森谷 明子

 


魚神魚神感想
小さな図書館で、この本をパラパラとめくった記憶があるがどこだったろう。読んでいて不思議なのは映像が浮かんでくることだった。文字を追っているのに映画を見ているようだ。表紙の絵とは全く違う世界が脳裏に焼き付く。本を前に読み始めるのに時間がかかったが、読み始めると本を置くことが出来なかった。不思議だ。
読了日:10月20日 著者:千早 茜

 


透明な夜の香り透明な夜の香り感想
「魚神」に続いて読了。作家のデビュー作と最新作を読んだわけだ。とても面白かった。嘘の匂いってどんなのだろう。何年か前、嗅覚障害になった。あの時は辛かった。匂いが戻ってきたときの驚愕は忘れられない。あらゆる匂いが怒涛の如く我が身に流れ込む怖さは、言葉に表すことが出来ない。香りって怖いなとも思う。ただ、このご本の続きがどうなるのか、この終わり方ってかなり不消化だ。だけど、彼と彼女が恋愛に発展してしまうのを読みたくないと思うワタシもいる。また、図書館にこの人の本予約しよう。楽しみだ。
読了日:10月21日 著者:千早 茜

 


真夜中のたずねびと真夜中のたずねびと感想
図書館司書のオネーサンが「恒川光太郎好きなんですね」と話しかけてきた。「それで私もキャス・キッドソン好きなんです」と続いた。その時ワタシは赤いキャス・キッドソンのトートバックを持っていたから。これはこの本の感想に関係はない。「夜市」から続く、どことなく恐ろしく、けれど、なんかちょっと美しい短編だけど、なんとなく連作かとも思える。晩秋の夜に読むのが似合っている。
読了日:10月22日 著者:恒川 光太郎

 


類感想
半世紀以上前、まだワタシが子供だった頃「森茉莉さんだよ」と母が言った。淡島の商店街でのこと。その時、目の前にいたのはお婆さんでしかなかった。鷗外のお嬢さんだと知ったのは「贅沢貧乏」を読んだときだった。類さんに至っては存在すら知らなかった(すみません)。最初の数十ページは読むのが辛かったが、どんどんのめり込んでいった。戦争さえなかったら、優雅に鷗外の子として生涯を全うしたのだろうけど、こういうお家の子はかなりの数がいるんじゃないだろうか。幸せな老後がいい。
読了日:10月25日 著者:朝井 まかて

 


ボーン・クロックスボーン・クロックス感想
感想は、まぁ、面白かったんだろう。世界幻想文学大賞を取って、ブッカー賞にノミネートされた作品だ。面白かったんだろう。しかし、婆さんが読むには少々難点がある。いらないエピソードが多いし、なぜこの登場人物は必要なのかとか。一番の問題は重いという事だ、物質的な重さ。手に持って読めないのよ。エンデの時間泥棒(『モモ』に出てくる)のほうが分かりやすいかな。翻訳物はやっぱり読みにくい。 文句ばかりを述べたけど、たぶんだけど、面白かった。だって、読み終わったもん。
読了日:10月28日 著者:デイヴィッド・ミッチェル

読書メーター

 

 

 

 

月に5冊以上読むと、俳句の成績が振るわなくなるのはわかっている。

 

俳句はバトルだ

 

と、言えるかもしれないけれど

ワタシは句敵と言うのが良く分からない。

 

なので、

句友たちがどう思っているかもわからないし、関心もない。

 

 

 

千早茜と言う作家にゾッコンだ。

夫も気に入ったらしい。

 

 

若い作家が育ってくれると、嬉しい。

 

 

かなり難しい俳句の本を隠れ買いした。

理解できるだろうか。

 

 

それにしても、鬼滅の刃

Amazonprimeで一気に観て

続きは映画でってことらしく、歯噛みする。

なんだよ・・・

 

夫に映画を見に行こうと言ったら、空いたらねと言われた。

観に行く気がないときの常套句だ。

 

ちっ・・・