山姥日記

富士山とお向かいに棲むオバちゃん

真夜中の声

昨日(3日)深夜

あの声は何だ

隣の家のポメラニアンが鳴いているとすれば大ごとだ

玄関を開けて隣家を注視する

 

隣家と言っても

山にへばりつく集落だから畑一枚分あけて

我が家が山側、隣家は道側

家同士がくっついているわけではない

 

大きな声で吠えるワンコではない

ちなみに、このワンコはカノアという名だが

我が家にくると「ぽんた」と呼ばれる

 

家の中で飼われているから、どんなに静かな山里でも

ポメの鳴き声が聞こえるわけはないが・・・・

 

 

 

一夜明け

夫がメダカに餌をやりに行くとワァ!!!と大声を上げた

見に来いというが、ワタシは着替えの最中で

いくら田舎のババァでもこの姿で外に出る心臓は持ち合わせていなかった

 

身支度を整え、玄関先の水槽を見に行くと

夫は嬉しそうに指さす

 

モリアオガエルの卵塊?

 

イヤイヤこれは困ったことになった

メダカが卵を産み始めている

水槽の底の方に怪しいものが・・・

 

気絶しそうな生き物がいる

しかし、メダカの卵を逃したくない夫は水槽の水を取り替えていないので

 

不気味だ

梨木香歩のf植物園の巣穴」を思い出す

bookmeter.com

 

モリアオガエルって、もっと小さいんじゃないの?

肉食らしいから水槽から引き揚げてGoogleLensで調べて

と、そうこうしているうちに不気味な蛙はどこかへ去って行った

 

 

猿の群れもイノシシたちも鹿も狸も見慣れているし

蛙たちは眠れないほどの大騒ぎをする

もう少し季節が進むと、ヒキガエルの哀切な鳴き声が闇に響く

 

だけど、

これは本当に不気味だ

 

 

とはいえ

彼らも子孫を残さねばならない

ここは広い心で見守ろう

 

だって

ウチのオヤジは「おたま」と呼んで

カエルの卵がオタマジャクシになると喜び

小さな小さなカエルになると狂喜する

 

家の中に小さなカエルがはねている朝もあるくらいだ

 

この卵塊は夫の手によって、そっと救われ別の容器に移された

 

ジジィの趣味についていくのは大変なので

見なかったことにした