山姥日記

富士山とお向かいに棲むオバちゃん

野の仔庭の仔・8月にバイバイ

8月31日と言えば、夏休みの宿題がほとんどやってなくて

両親と兄ががんばっていたのを思い出す

8月の後半の畳の匂いは一生忘れることはないだろう

ワタシは必死にワタシの宿題をやっている親と兄の背中を見ながら

寝転んでいたのだから

 

 

8月14日の午後10時頃の烏瓜の花

山里の湿気はサウナの中にいるようで、レンズはたちまち曇ってしまった

 

同上

レンズを拭いてから撮ったらピントが外れた

烏瓜の花は夜しか咲かない

見つけるのも大変だと思ったら、何年か前から我が家に根付いていた

葛も烏瓜もオニドコロも繁茂したいだけしている

 

庭というよりは荒れ野だが、ワタシは気に入っている

美しく整えられた庭は見るのは好きだけど

来る者は拒まずの精神は庭を荒れ野に変えた

それでも、歩きにくいと思うときはオヤジが草刈り機と除草剤の鬼になる

 

オニドコロの花は薄い緑で、ワタシは美しいと思う

ムラサキシキブの花と勢力争いをしてはいるが、共存ではないかと思ったりしている

 

ムラサキツユクサは今は美しい青紫の花が楚々としているが

そのうち大きくなって、可愛らしさを失ってしまうが、それもまたいい

 

我が家の隣の放置された土地のススキは金色の穂が出始めている

この芒原の端っこに、そろそろ数珠球の実が生るだろう

 

雨の多い8月だった

熱い熱い夏だった

 

それでも

 

季節はちゃんと巡ってきている

 

葛の蕾。咲くと辺り一面よい香りに包まれる

 

葛の花は美しい

葛の花を咲かせている家などないだろう

だけれも

ワタシはこの花の香りが好きだし、花も好きだ

 

近所の人は、ワタシが草むしりをしないことにも慣れ

葛の花とかオオバコの花、可愛いよねと言っても首を振るだけになった

 

そのうち、お化け屋敷と言われるようになるかもしれない

そうなったら、胸を張ろう

 

 

本を3冊買った

今月買った本

梨木香歩の本は図書館で借りて読んではいるが、手元に置きたかった

十二国記のガイドブックは、買わなくてもよかったかなと思うけど

時々パラパラとめくって眺めるにはいいかもしれない

 

 

時々、針箱を出して縫物をする

初心に帰れとナインパッチをチクチクと縫う

何にするかなどとは考えていない

針を動かしていれば、世の趨勢を嘆かずにいられるから

 

 

8月30日午前9時45分頃

同上

 

 

8月にバイバイ