山姥日記

富士山とお向かいに棲むオバちゃん

9月の読書記録

読んだ本の数:8
読んだページ数:3171


そして、バトンは渡された (文春文庫)そして、バトンは渡された (文春文庫)感想
芥川賞直木賞本屋大賞等々、賞はたくさんあるけれど本屋大賞は少し期待を持っていた。なんだかなぁ。この本に感動する人っているかしらと、思う。いろいろあるけど、淡々と幸せだ。(淡々と幸せって言葉ヘンよね)登場人物が皆いい人過ぎて、バーサンは疲れる。ちゃんと生きていてば報われるということだな、こりゃ。でも、ちゃんと生きていても報われない人も多いから救いなのかな、この本。お臍が横っちょについている海千山千のバーサンには、こそばゆい内容だった。
読了日:09月21日 著者:瀬尾 まいこ

 


キネマの神様 (文春文庫)キネマの神様 (文春文庫)感想
再読だった。記憶をたどる。本を読むという行為は、その時その時で読後感が違うことに今更ながら驚いている。前に読んだ時、こんなにも感動しただろうか。否。さらっと読んでふぅ~んと思っただけだ。昨夜遅くまで読み、朝から続きを読む。読み終わってから、片桐はいりの解説を読む前に感想を書こうと思った。ヒトとヒトの繋がりは不可思議だ。どこに縁が転がっているかもわからない。だから、生きるって面白い。辛いとか、悲しいとか嬉しいとか、いろんな感情が毎日コロコロと変わるけど、来し方の一日一日が愛おしい。
読了日:09月18日 著者:原田 マハ

 


まことの華姫 (角川文庫)まことの華姫 (角川文庫)感想
師匠に貰った本の中の一冊。当然読んでいたと思ったら初読だった。「しゃばけ」シリーズより重いと感じた。
読了日:09月17日 著者:畠中 恵

 

 


もどかしいほど静かなオルゴール店もどかしいほど静かなオルゴール店感想
20年目の9.11の報道を横目で見ながら読了。夫と当時を振り返り「映画のようだったね」と回想する。なのに、温かな作品を読んでいる自分に後ろめたさも感じる。心の中の音楽が聞こえる、前作もそうだったけど、どんな風に聞こえるんだろうと思いを巡らしていた。本当は南の島にオルゴールは似合わないんじゃないかと思っている。が、似合う似合わないっていうのはワタシだけの想いなのだ。ババ様の歌が聞きたい。
読了日:09月11日 著者:瀧羽 麻子

 


楽園の烏楽園の烏感想
あれ?こんな内容だったっけ?と、第一部を反芻するも記憶力の低下。図書館で借りるって、こういうときに哀しい。
読了日:09月08日 著者:阿部 智里

 


熱帯 (文春文庫 も 33-1)熱帯 (文春文庫 も 33-1)感想
8月30日か31日付の朝日新聞朝刊に「熱帯」文庫版9月1日発売という広告を発見(と言っても大きな広告だけど)。すぐにオムニ7で注文。図書館から借りて、文庫化されたら買うと宣言してから1000日後(くらい)の朝のことだ。読後、帯のバーコードを読み特設サイトにもバーサンは難なく入った。高校生直木賞受賞って、何?と思っていたが、ググって解決。直木賞の審査員より、高校生のほうをバーサンは信じる。入れ子状態の作品は固くなった頭には「???」が付き纏うけど、やっぱり大変面白い。満足した。
読了日:09月08日 著者:森見 登美彦

 


ヒトコブラクダ層ぜっと(下)ヒトコブラクダ層ぜっと(下)感想
4日午前中に図書館に行き、予約してあった下巻を手に取る。そこから一気読み。不覚にも、最後で涙ぐむ。万城目学で泣くか?と・・・。我がニッポンの八百万の神様もおっかない存在と小さいときに母に教えられたが、メソポタミアの神様もコワイ。あ~~面白かったわ。
読了日:09月05日 著者:万城目 学

 


ヒトコブラクダ層ぜっと(上)ヒトコブラクダ層ぜっと(上)感想
ケタケタと笑いながら下巻へ・・・と思ったら、なかった。明日か明後日、図書館へ取りに行こう。
読了日:09月03日 著者:万城目 学

 

 

 

 

ある本の感想に

大きなお世話です

と、書かれた。

 

 

本の感想なんて人それぞれだが

このコメントには・・・参った。

 

どう返事を書くかで少し悩んだけれど

「ワタシはそう思ったので、ごめんなさいね」と書いた。

 

嘘はつきたくない。

でも「大きなお世話」と書いた人の気持ちも分かる。

 

 

 

ヒトコブラクダ層ぜっと」

面白い本だった。

 

万代目学と森見登美彦は仲が良いらしい。

ハチャメチャさは異なるけど、好ましい作家であることは間違いない。

 

 

ハチャメチャになれるとか、ハチャメチャな事をするとかは

とても難しいと思う。

どうしても世間の常識にに雁字搦めにされてしまう己が疎ましい。

 

ハチャメチャな夫と暮らしていると対処には困らないが

 

 

己を捨てずに、

他者を肯定することができるようになるには

 

 

 

ワタシはまだまだ修行が足りない

 

 

 

と、思う。