山姥日記

富士山とお向かいに棲むオバちゃん

1月31日の富士山・天狼

1月31日

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午後1時40分頃

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同上

 

 

 

今年に入ってから、何度 夜空を見上げただろう

 

 

オリオン座のペテルギウスの明るさを

確かめたかった

 

 

ワタシとしては、冬の星はシリウス

何故シリウスかというと

 

ナウシカ

「ミト、シリウスに向かって飛べ」と叫ぶからだ

 

その言葉は

この時期のワタシの脳内で揺るがせないほどの指針となる

 

 

パーソナルコンピューターというものがなかった頃のこと

確定申告の時期は末子を背負いながら、電卓と戦った

その後、子供たちが大きくなると

夜中に「ナウシカ」を見ながら、電卓をたたいていた

 

シリウスに向かって飛べ」とナウシカは叫び

ワタシは眠気覚ましに外に出て、シリウスを見上げた

 

 

 

オリオン座のペテルギウスの光が暗くなっていると

ニュースで話していたのはいつ頃だったろう

 

それから、毎日夜空を見上げる

 

 

確かに、去年より

いや、ワタシの記憶の中の輝きより暗い

 

 

もうすぐ節分で、立春

 

 

冬の

冷徹さを内包した夜空の中に耀く星々も

 

やがて

 

春のどこか怠けているような暗さの夜空に飲み込まれ

 

 

浮かれ始める自分を想像する

 

 

梅や山茱萸辛夷が咲くたびに

 

ウキウキする自分を想像する

 

何十年経っても、成長しない春への憧憬

 

 

と、思ってはみても

領収書の束に心が折れる

 

 

なので

 

「ミト! シリウスに向かって飛べ」

 

という、ナウシカの言葉を思い出し奮起を促すのだ

 

 

天翔ける狼の星だ

 

 

 

 

 

 

 

と言うわけで

 

 

 

令和最初の一月にバイバイ