山姥日記

富士山とお向かいに棲むオバちゃん

2019年12月の読書記録

読んだ本の数:5
読んだページ数:1422


掌篇歳時記 春夏掌篇歳時記 春夏感想
日付の変わったころ読了。とても面白かった。12人もの作家の短くも濃厚な作品だった。村田喜代子高樹のぶ子が好きだなぁ。推理小説ばかり読んでないでねという、天の声が聞こえたようだ。
読了日:12月22日 著者:瀬戸内 寂聴,絲山 秋子,伊坂 幸太郎,花村 萬月,村田 沙耶香,津村 節子,村田 喜代子,滝口 悠生,橋本 治,長嶋 有,髙樹 のぶ子,保坂 和志

 


源平の怨霊 小余綾俊輔の最終講義源平の怨霊 小余綾俊輔の最終講義感想
高田崇史は身体に悪い・・・。
読了日:12月20日 著者:高田 崇史

 

 

 


QED 憂曇華の時 (講談社ノベルス)QED 憂曇華の時 (講談社ノベルス)感想
またまた「QED」。とてもうれしい。終わったと思ってたから。女系天皇でもいいと思うんだけどなぁ。きっと、どこかで皆が知っている天皇家系図だと思うんだけどなぁ。タタルと奈々ちゃん、まだ結婚してないのか・・・。
読了日:12月17日 著者:高田 崇史

 


ミ・ト・ン (MOE BOOKS)ミ・ト・ン (MOE BOOKS)感想
ルップマイゼ版女の一生。だけど、ジメジメしていなくて、読後感が心地よい。どこの国でも、つつましくも逞しい笑顔の似合う女が溢れている方が絶対にいいのだ。小難しい本よりも「物語」を読むのって、やっぱり楽しい。
読了日:12月16日 著者:小川 糸

 


俳句の宇宙 (中公文庫)俳句の宇宙 (中公文庫)感想
難しくて解らん!「切れ」「間」「場」「不易流行」『古池や蛙飛びこむ水のおと』歳時記にしがみついていても、できないものはできない。長谷川櫂の本を読んでも、できないものはできない。降りてくるのを待っていると、なかなかできない。やれやれ、大変な世界をのぞき込んじゃったなと、暫し佇む・・・
読了日:12月15日 著者:長谷川 櫂

 

 

 

 

小川糸の「ミ・ト・ン」

とてもやさしい風が、この本の中に微かに吹いているような気がした。

小川糸という人の本質なのかもしれない。(よく知らないけど)

 

長谷川櫂の本を読んだと結社の主宰に言ったら(難しいと愚痴ったのだワタシは)

当代一の人の本は何度も読み返せと叱咤された。項垂れるしかなかった。

 

高田崇史の本は、いつものように眠られぬほどの読み方で、実に不健康だ。

 

「掌編歳時記」春夏は昨年読み終わって、秋冬は昨日読み終わった。

歳時記と言っても俳句には関係はないが、読みごたえはある。

「秋冬」のほうがおもしろかった、ワタシには。

 

 

 

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小学館のHPでつくっちゃった・・・

 

 

今年も、読むぞぉ~!

 

 

令和二年一月四日の富士山・謹賀新年

1月4日

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午前10時28分頃

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同上

 

 

 

 

明けましておめでとうございます。

 

旧年中は、ずぼらなワタクシのブログへ足を運んでくださり

また、温かなコメントを頂戴いたしまして

 

本当にありがとうございました。

 

 

Yahooのブログ閉鎖の告知から慌てふためき

もう、突発的なことに対応できないお年頃なのに

こちらに参りまして、頑張ろうと思ったのもつかの間

 

いつもと変わらずに、月に何回かの更新しかしないのに

皆さまの恩情に、本当に感謝し

 

 

また、今年こそはと思ってはみても

 

生来の緩い根性は直すすべもなく

今年も、いつものように忘れたころにやってくる山姥日記

に、なるだろうと思いますが

 

 

本年も優しくお付き合いくださいませませ・・・

 

 

12月31日の富士山・明日へ

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静岡と山梨の県境付近の富士山




県境と言う言葉は不思議


国境のない能天気な国に生まれ

この年齢までのほほんと生きのび

これから先のことは、なるようになれ

と、思う



未来は明るいか…



いや、明るくはないだろう



ワタシの未来など、どうでもよい



子や孫や、その先の未来の

平和でのどかでありますよう





と、孫の顔を見ながら




令和元年にバイバイ

12月29日30日の富士山・雲の中

12月29日

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午前11時49分頃

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同上

 

 

12月30日

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午後4時56分頃

 

 

 

雨の12月30日

 

夕方、小次郎と散歩に行く

 

柴犬の小次郎にとっては、歳末もお正月も関係ないので

いつも通りに、彼の時間は過ぎていくのだ

 

 

で、

 

コジ君との散歩も同じ道を、飽きもせず歩く

 

今日は富士山は一日中雲の中で

そこには、確かに富士山が坐すはずなのに

 

舞台のホリゾンとよろしく、灰色の壁のよう

 

 

我が家の裏の山を見ても

雲が垂れこめていて

 

 

 

もしかしたら

 

 

雲の中にワタシはいるのかもしれない

 

 

と、思うと

 

なんとなく心が軽くなった

 

 

 

12月23日から28日の富士山・何者?

12月23日

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午後1時頃

 

12月24日

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午前9時8分頃

 

12月25日

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午後1時6分頃

 

12月26日

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午前9時22分頃

 

12月27日

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午前9時ごろ

 

12月28日

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午後1時36分頃

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同上

 

 

 

 

12月のある日

夫は「子育てサロン」のクリスマスに出席

ご存じのように我が家には小さい子はいない

が、

丁度良い加減のお腹の持ち主である夫は

ここ何年か、参加の要望を受ける

 

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あら、靴下が黒いわ。来年は赤い靴下を買おう

 

 

 

24日のこと、夫は仕事で遅くなり

クリスマスディナーは各自(二人だけど)でという事になった

 

ワタシはコンビニのおにぎり2個とインスタントのお味噌汁で

夫は道すがらの店でしょっぱいラーメンで済ませた

 

で、帰宅した夫が「貰った」とワタシの目の先に出したものが

 

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静岡市で行列ができるほどの店だという

 

この店の名前が「すでに富士山を越えてます」(たぶん)というのだ

 

ふざけすぎていないか

 

けれども、このシュールさに惹きつけられる

よくぞ名付けたと感動さえ覚える

 

袋の中身は葡萄パンで、二人そろってクリスマスを祝うが

よく考えると、ウチの亭主は宗教が大嫌いだったっけ・・・

 

本人の名誉のために申し添えるけれど

宗教という形態が嫌いなだけで、信仰心は持ち合わせている

 

 

仕事柄、また、こういう山の中に棲んでいると

 

何かがそこに在ることは分かる

 

その在るものが、何者かは分からないが

 

頭をたれ、思わず合掌してしまう存在であることは間違いない

 

 

クリスマスと言って浮かれて、孫たちの要望に応え

天照大神のお札は村の恒例で買い、神棚もある

ワタシの実家の仏壇を預かり

 

正月には初詣にも行き、初窯に火を入れるときは

酒と洗い米と塩を窯の前に備え、1年の無事を祈る

 

それらの行為は、見えない何者かに崇敬の念を抱くからだろう

 

 

と、思うのだ